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「死者生き返る」15% 小・中学生長崎県意識調査 - z

2005/02/11 (Fri) 22:39:52

「死者生き返る」15% 小・中学生長崎県意識調査 半数「TVや本で聞いた」

 長崎県教委は二十四日、小中学生を対象に行った「生と死」に対する意識調査の結果、全体の15・4%が「死んだ人が生き返る」と答え、その割合は小学生よりも中学生の方が高かったと発表した。県教委は「死に直面する機会が少なく、テレビや人の話などで死をとらえているようだ」と分析している。

 二〇〇三年七月に長崎市で男児誘拐殺害事件、〇四年六月には佐世保市で小六女児同級生殺害事件と少年の凶悪事件が相次いで発生。同級生殺害事件では、加害女児の特性について少年審判の決定で「死のイメージが希薄」と指摘されたことなどから調査を実施。昨年十一、十二月に小学四、六年と中学二年の計約三千六百人が回答した。

 「死んだ人が生き返ると思いますか」の問いに対し「はい」と答えたのは、小四14・7%、小六13・1%、中二18・5%。理由は「テレビや本で生き返る話を聞いたことがある」が全体の半数近くを占め、「テレビや映画で生き返るところを見たことがある」が29・2%、「ゲームでリセットできる」が7・2%だった。

 また、「身近な人が死んだときの悲しみを感じたことがありますか」の問いでは全体の18・7%が「いいえ」と回答。中二を対象にした「人を殺したときにどんな罰を受けるか、法律や制度について知っていますか」との問いでは、47・3%が「いいえ」と答えた。

 調査結果について県教委は、裁判の仕組みなどの基礎だけでなく、罰や社会的責任にまで踏み込んだ法的な学習が必要と指摘。「生や死にじかに接して他者の気持ちに共感することは成長過程で欠かせない」として、生死の意味を教える教育に力を入れる方針。

情報に敏感に反応 広木克行・神戸大教授(臨床教育学)の話

 大変興味深い結果だ。小学生より中学生がより多く「生き返る」と回答したことは、情報摂取量の差ではないか。中学生の方がテレビや映画により多くの興味を持ち、生への関心も高くなる。その結果、生き返るという情報に対しても非常に敏感に受け止めているのだろう。生死について学校での経験に関する質問がなく、死の意味をどう学んだのか考察できないのが残念だ。
(西日本新聞) - 1月25日2時37分更新

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